第一ハウジング|名古屋不動産買取・名古屋不動産売却査定・不動産業者様からの買取り・査定・ご相談のことなら

  • 第一ハウジング|名古屋不動産買取・マンション、土地、戸建売買仲介
  • 営業時間9:30~19:00 水曜定休
  • お問い合わせ

ブログ
Blog

壁には断熱材が不要である。

投稿日:

質問

壁には断熱材が不要である。
堂々とそうやって主張している有名ハウスメーカーがあると聞きますがそれは正しいのでしょうか間違いでしょうか。
某有名ハウスメーカーが建築したユーザーが有資格者に診断してもらったら壁に断熱材がはいっていないのでおかしいぞと言われたのでメーカーに質問したら外壁と内壁の間には空気があるから断熱効果があるんだという回答だったそうです。
それで、調査したところその空気は外気が自由に流通できる状態であったので、そういう状態でも断熱効果はあるのかとメーカーに再質問したら明確には答えなかったといいます。
外気が自由に流通できる外壁の内側に断熱材はなくても断熱効果はあるのでしょうか。流通していても空間があれば断熱効果があるから断熱材は不要というのならすべての壁や天井、床下にも断熱材など不要ということになりますよね。

回答
その空気層が外気が自由に流通できるものなら、それは通気層であり外気の温度に近い状態になりますので、断熱性能はゼロになります。

その空気層が封鎖された空気層であっても、空気層の幅が大きい物(5㎝以上)ですと内部で対流を起こしどんどん熱をヒートポンプの様に汲み出しますので、断熱性能などは余り期待できませんね。実は現場施工の不精密な1㎝以上の空気層厚で熱抵抗は最大値を迎え、それ以上になると徐々に下がり始めます。1㎝の厚さで熱抵抗値は0.09ⅿ2k/Wですから、高性能グラスウール16Kで言えば、3.5㎜厚のグラスウールに相当します。というか、早い話スズメの涙ほども入っていないというべきです。

断熱材というのは微小な静止空気孔が無限に近い数集まって初めて断熱性能を発揮するわけですので、そのメーカーさんの言い分は言い逃れと言うべきでしょう。